Archive for8月, 2011

2011 08-23

お伽寄席


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お伽座という劇団がある。
1982年板橋で旗揚げし、宮沢賢治作品を中心に、太宰治 、泉鏡花 などの作品を上演して 好評を博してきた。
1995年に寄居町に移った。自らの劇場を持つという志で鉢形に旅立ったのだ。
ライブに相応しい空間で、音響・照明施設も完備している。天井が高く、いい劇場である。
近年、落語芝居に取り組まれている。落語を芝居にするということは私も興味があった課題だ。
今回、上演の演題は「へっつい幽霊」、「もう半分」と小泉八雲作の「ろくろっ首」だ。「へっつい幽霊」、「もう半分」ともに、あまり長くない噺だ。これをどう芝居にされるのか。
最初に稽古を拝見した時、「はーっ!」と新鮮な感銘を受けた。こうやって演出していくんだ。落語って深い、面白いんだなあ!
お伽寄席は8月20・21日、27・28日、土曜日は18時、日曜日は14時開演、上演中です。
私も落語「たちきり」で出演いたします。

2011 08-05

石の会だよ百回


石の会という句会がある。同級生の方々が毎月飲もうという会だったそうなのだが、どうせ集まるのなら何かやろうと俳句を始めたそうだ。その会が7月31日に百回目を迎えた。
私は少し年下なのだが、宗匠を頼まれた女性の方のご縁で参加させていただいている。有難うございます。
百回というと月一回で9年目ということになる。社会のそれぞれの分野で第一線だった方々の句は個性的だ。第百回の高得点句から掲載させていただく。

幾万のいのちの灯火蛍飛ぶ 泰山
とぼとぼと重き足取り滲む汗 鳥閑
つかの間の帰宅や汗の防護服 摩天
汗拭い見上げる空の青さかな 素頓
原の汗ニッコウキスゲを渡る風 一兎
毛先から汗飛び散らし夢中の子 惟波(麻入汰)
汗を拭く少年今や大投手 一桂
ハイビジョン飛び散る汗も美しく 鈴蘭