Archive for5月, 2010

2010 05-19

22世紀学会


「22世紀学会」の20周年記念会に伺いました。
4年前にゲストで呼んでいただいて以来です。

私が真打に昇進しました時に取材をしてくださった方がこの会の幹事長でいらっしゃるというご縁です。
会長様からは句会「かぞの会」もご紹介いただきました。

 「大人が遊べる会」というコンセプトで異業種の方が集まり、毎回様々な業界の方をゲストに話を聞いて食事をします。 今回は20周年記念会でしたので、今までのゲストの方も参加されていて、新橋の芸者さん、オーストラリア人で浅草の芸者さんともお会いできました。

会の終盤にやるビンゴゲームもまた面白いんです。ただ数字を言っていくのではなく、あるテーマで考えつくことばをビンゴの数字のように四角の中に列挙し、出題者が読み上げたことばを消していく... 盛り上がりました!

20年! いやあ、20年遊んでいる大人たちに乾杯!

2010 05-15

右團治画報


 十年余右團治画報の管理人をやってくださった方から、トップページに載った今月の俳句を送っていただいた。
 その時々の状景がふぁ〜と思い浮かんでくる。

 皆様、管理人様、有難うございます。
 新 右團治画報 頑張ります。

  
 人知れず育ててくれた花が咲き  一桂 (2010.3.31)
 春はやしメール打つ音遠慮がち  一桂 (2010.2.21)
 梅を見に隣りの人と笑みかわし  一桂 (2010.2.4)
 極寒に白米も椀で震えをり  一桂 (2010.1.13)
 初席の着物と簪うち揺れて  一桂 (2010.1.8)
 外套にブラシをかけてパンを焼く  一桂 (2009.12.8)
 冬に入りなんとはなしに早歩き  一桂 (2009.11.8)
 行く秋やゆうるりゆるりと犬あるき  一桂 (2009.11.1)
 秋深し昔の名前を残す町  一桂 (2009.10.13)
 秋冷や遠方より旧知の人来たる  一桂 (2009.10.4)
 鰯焼き沢庵を切る夕べかな  一桂 (2009.9.18)
 虫の音に背中を押され頁めくる  一桂 (2009.9.1)
 夏休み美術館への人の群れ  一桂 (2009.8.2)
 暑中見舞い久々の字の青インク  一桂 (2009.7.19)
 梅雨明けに靴を磨いて紐結び  一桂 (2009.7.14)
 梅雨晴れに洗濯干す手のはやくなり  一桂 (2009.6.26)
 梅雨寒に猫の隣で本広げ  一桂 (2009.6.14)
 新茶淹れ女の眉毛の濃くなりて  一桂 (2009.5.29)
 初鰹これを食うたらあれやろう  一桂 (2009.5.4)
 春うらら江戸は北町南町  一桂 (2009.4.16)
 春昼やラジオの音のかすかなり  一桂 (2009.4.12)
 花冷えも一人で盃ゆるゆると  一桂 (2009.4.2)
 沈丁花婦人の語らひ香り立ち  一桂 (2009.3.10)
 鳥曇太極拳に空動き  一桂 (2009.3.4)
 春の風衣を重く感じさせ  一桂 (2009.2.13)
 公園に寒さ残るも人集ひ  一桂 (2009.2.6)
 寒空に東京タワーは平然と  一桂 (2009.1.19)
 大寒や屋台の端に仲間入り  一桂 (2009.1.15)
 初笑ひなんだかふんわりいい気分  一桂 (2009.1.12)
 年の瀬にせわしく歩くつがい鳩  一桂 (2008.12.29)
 木枯しに子供の声の高くなり  一桂 (2008.11.22)
 天高く魚焼く煙舞い上がり  一桂 (2008.10.19)
 秋の夜にラーメン屋さんでうどん鍋  一桂 (2008.9.22)
 金魚見て和む女の息深し  一桂 (2008.8.3)
 紫陽花が色とりどりに揺れてをり  一桂 (2008.7.6)
 梅雨の朝新聞の字の濃く見えて  一桂 (2008.6.7)
 本祭り見栄と意気地の晴れ姿  一桂 (2008.5.3)
 静かなり夜の銀座で躑躅の香  一桂 (2008.5.3)
 躑躅描くロシアの人を囲みをり  一桂 (2008.4.28)
 春惜しみ根津のペン画に見入りをり  一桂 (2008.4.28)
 新緑の杜に着物の女学生  一桂 (2008.4.25)
 春の月くっきり見えるも土地柄か  一桂 (2008.4.20)
 麗らかやのっしのっしと歩きをり  一桂 (2008.4.14)
 若人が花見に集う代々木かな  一桂 (2008.3.30)
 八丁堀カウンターで案をかたりをり  一桂 (2008.3.19)
 寄り添ひて本庄の駅で空っ風  一桂 (2008.3.8)
 梅便り写真の蕾咲くを待ち  一桂 (2008.3.6)
 氷下魚食み亡き人語り飲み干しぬ  一桂 (2008.2.13)
 雪降ってさいころ回り春を待つ  一桂 (2008.2.3)
 春来たりコーヒーの味和らげり  一桂 (2008.2.4)
 有楽町つけもの頂き息白し  一桂 (2008.2.5)

(お題)1/31「文治の日」落語会

大さんが命日イベント決行し
門弟の落語に一時(ひととき)笑い声
特製のコースター嬉し盛り上がり
また来年笑顔で酒を酌み交わし
文治の日名づけた当主春を待つ  一桂 (2008.2.1)

冬の雨寄席で一時暖まり  一桂 (2008.1.29)
幅広い年齢層にて賀詞交換  一桂 (2008.1.19)
風冴ゆる神宮前で土産持ち  一桂 (2008.1.19)
新年に六十路を越えた同窓会  一桂 (2008.1.16)
弾き初めにつまる思ひ出溢れだし  一桂 (2008.1.9)
初仕事疲れたら寄席来てください  一桂 (2008.1.8)
七種粥広がる苦味の嬉しさや  一桂 (2008.1.7)
小寒の街に人々足早く  一桂 (2008.1.6)
年の瀬や電気ブランの字のゆれて  一桂 (2007.12.25)
寒風に中華の湯気の舞ひ上がり (神田)  一桂 (2007.12.25)
銀座にてクリスマスの日和装ふ  一桂 (2007.12.25)
動物もゆず湯に入る山の旅  一桂 (2007.12.21)
煮込み鍋湯気の向こうに冬の月  一桂 (2007.12.20)
冬の空寄席の幟の翻り  一桂 (2007.12.10)
霜月や翁の一人湯をわかし  一桂 (2007.11.30)
木枯やポケットの小銭かぞへをり  一桂 (2007.11.22)
新蕎麦を食べに今年も旅支度 (2007.11.18)
秋の蚊は眠りを破りやすきこと一層 (2007.10.27)
木犀の芳香来りてボタンかけ (2007.10.19)
鈴虫のかまびしくもあり駅の横 (2007.9.27)
桃むいて祖母の歯のぞき祖父もどり (2007.9.18)
鈴虫の美声に思わず杯重ね (2007.9.7)
赤とんぼ赤子のまわりを旋回し (2007.8.25)
踊見る人々の目の細まれり (2007.8.19)
古(いにしえ)の温泉郷で夏小噺 (2007.8.4)
週末に浴衣の男女増えてをり (2007.7.28)
ビールつぐ店主いきなり笑ひだし (2007.7.20)
西瓜売る路上で一人選挙戦 (2007.7.13)
夏の夜鍋焼啜る四人かな (2007.7.6)
夏料理客の重い口ひらき (2007.6.29)
紫陽花が風にふかれておほほほほ (2007.6.22)

2010 05-02

石の会


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今日は石の会という句会に参加させていただきました。
毎月飲もう、どうせ集まるのなら俳句をやろうという素晴らしい会です。

季節もいいので、まず新宿御苑を散策しようということになりましたが、私は途中参加で携帯電話を忘れたので、とうとう御苑内で巡り会うことができませんでした。
皆様を捜しているうちにかなりぐるぐる歩き回り、
知る人がどこに居るかやつつじさん
緑立つ池面にうつす艶姿
の二句を詠みました。
 天気もよく老若男女、多国籍の人々がくつろいでいました。
 写真は、携帯を忘れた間抜けな私に、撮った写真を送ってくださいました 鈴蘭様の池のほとりから望む風景 と 泰山宗匠様のハンカチの木。

場所を近くの店に移し、4月の兼題「夜景」で投句、コメント済みの句を検討しました。
最高得点句は
春月夜敷石光る深き路地
私の句で次の句は得点を頂きました。
杯洗に憂きこと流す春の夜
一面の花屑濡らす夜の雨
山頂に夜景大きく暮の春