Archive for10月, 2011

2011 10-22

らくごまつり


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10月16日(日)第五回らくごまつりが西新宿の花伝舎で催された。
朝方、雨もやみ、うってかわっての晴天で夏のような気候となり、たくさんの方が御来場くださって場内も熱気を帯びた。
私は寄席の踊りと体験教室の会場担当で、まずミーティングの後ボランティアの方々と担当教室に行って役割分担を決めた。
開場とともにお客様が入って来られてにぎわい始めた。急いで踊りの衣装に着替え、体育館に行くと二人羽織の熱演中。体育館の入口で笑遊師匠の見てはいけないものを見てしまった。
舞台袖には五人男の師匠が黒紋付きでスタンバイした。なんか凛々しい。
取手役の若手真打ちが先に出ていよいよ歌丸師匠の弁天小僧から登場する。万雷の拍手だ。忠信利平の米助師匠に大拍手、昇太師匠の赤星十三郎に黄色い歓声、小遊三師匠の南郷力丸に笑いまじりの喝采、そして日本駄衛門の小柳枝師匠に掛け声が降る。
米助師匠の台詞の途中で舞台番の登場。あっ、笑遊師匠はここで色鮮やかなあれを披露している。
途中で歌丸師匠が椅子に座ったり、天衣無縫の小遊三師匠の台詞に大爆笑となり、小柳枝師匠までうけて台詞が言えなくなり歌丸師匠が「早くしてくれよ。」・・・

体験教室も盛況でした。開場直後にもかかわらずマジックジェミー先生のマジック教室は明るく盛り上がりました。続いて花先生の紙切り教室。皆さん思いきりよく切っていき、どうしてこんなに上手いの!と思うくらい。たまたま器用な方を見たようです。
独楽は、南玉先生のように片手で心棒を持って回しても全然回りません。全員の方が手のひらに回っている独楽をのせてもらい曲芸師の気分を味わいました。
ものまねの江戸家まねき猫先生とともに教室にいらっしゃる方、立ち見の方まで全員でにわとりのものまねをしました。たいへんにぎやかになりました。横から見ていると皆さん面白い顔になっていました。
正二郎先生と初音先生の太神楽曲芸教室では曲芸のスリルとサスペンスの仕組みをご体感いただきました。

校庭、ホール、体育館、教室とたくさんの見所があった今年のらくごまつりで、各所でお楽しみいただけたようです。
御来場いただきまして有難うございました。
多方面の方にご協力いただきまして有難く御礼を申し上げます。
実行委員長の小文治師匠お疲れ様でした。準備に奔走された実行委員会や担当の方々お疲れ様でした。有難うございました。

2011 10-11

可喜庵


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鶴川の可喜庵というサロンがある。鈴木工務店さんのご先祖が江戸時代末期に隠居小屋として建てたものだそうだ。

可喜庵で山崎倖子さん[http://www5b.biglobe.ne.jp/~suminoe/] の墨の絵の展示会が 10月7日〜13日まで開かれている。
9日、落語&ギャラリートークが催された。

まず茅葺屋根に思わず息をのんだ。一歩入ると木のにおい。右側の部屋には山崎さんの作品が展示されている。
墨の絵の中に強い主張と安らぎを感じた。

左側の部屋に高座と客席をセットしていただき落語の空間となった。
空間と間をテーマに噺と話を進めてお客様と時間を共にした。

ギャラリートークでは山崎さんの絵を観ながら山崎さん、亭主の鈴木さんと空間についての語り合い。
絵を描くこと、家を建てること、噺をすることは空間をつくることなのだ。

可喜庵で山崎さんの絵をぜひ御覧ください。安部昌臣さんの照明がまた美しいです。