2010 08-07

青梅市の酒蔵


100807_1202~01.jpg 100807_1228~01.jpg 100807_1240~01.jpg 100807_1437~01.jpg

奥多摩の小澤酒造さんの酒蔵の見学をさせていただいた。酒のペンクラブの行事に参加させていただいた。
創業元禄15年という歴史ある蔵元だ。 その創業当時からの蔵を見せていただく。高い天井、木の光沢、独特の香り...風格を感じた。
山田錦というお米を使ってお酒をつくるそうだ。65%精米し、使うのは35%。
米を蒸すところ、麹をつくるところ、貯蔵するところにも特別に案内してもらう。
仕込みに使う水には二種類あり、蔵の井戸は硬水、山の井戸は軟水だそうだ。例えば灘の酒は硬水、伏見の酒は軟水を使っているのだそう。

澤乃井櫛かんざし美術館にも見学に行く。
櫛には梳き用、とき用、飾り用があり、材質、装飾などがたいへん多種類にわたっている。 鼈甲の櫛というのが最高級で、鎖国していた時代は密輸品であり、鼈甲の櫛一つで家が一軒建ったという。
鼈甲の簪もたいへんな高級品で、先が耳かきになっているのは、これは装飾品ではありませんよ、実用品の耳かきですよという、贅沢禁止令に対する言い訳のためであったという。
太夫や花魁がさしていた簪は鼈甲に見せかけた馬の蹄だったそうだ。年月を経ると両者の色合いは違ってくるそうで、なるほど江戸時代のものはかなり色が違って見える。

この記事へのコメントは、受け付けておりません